映画と小説を愛でるブログ

基本ネタバレしてます。見た映画や小説の感想をひたすら残すブログ。

風と共に去りぬ

 

なんと…

最後の記事からあっという間に一年以上が経ってました…

たくさん心を動かす作品たちに出会っているのに、この心を残さないなんてもったいない。

また少しずつ記事を書いていこうかと思っています(*^^*)

 

風と共に去りぬ (字幕版)

風と共に去りぬ (字幕版)

 

 

実はこの映画はたぶん中学生くらいの頃に一度見たのですが、自由奔放なスカーレットの心理が子供だったのでよく理解出来ずにいました。

大人になってからもう一度見たら違う何かを感じるのでは?と思い見てみたら大正解!

ヴィヴィアン・リーが演じるスカーレットがとても生き生きとしていて、まるで本当にそこに存在していた人物かのようでした。

 

感想・レビュー

 

強く気高く、器用にでも不器用に、不屈だけど儚い。

そんな女性の話でした。

スカーレットはすごく綺麗で自由で何かを手に入れるためには手段を選ばない。

だけどきっとずっと孤独を抱えていたんじゃないかなと思います。

 

アシュレー(彼のどこがそんなに好きなの?)のことをずっと好きだけど振り向いてもらえない。

同性にはめちゃくちゃ嫌われがち。

本当に好きでいてくれてるレットも情熱をぶつけるタイプではないから、スカーレットは彼の本当の愛に気付けずにいる。

愛する人たちが次々と亡くなっていく。

戦争での経験。

そんな思いがずっと胸の中にあるから、人を素直に受け入れられずに自分でも気付かない内に幸せから真逆の事をやってしまったり考えたりしちゃうのかなあ。なんて思ったり。

そんな弱い部分もなんだか共感できます。

 

だけどやっぱり彼女はとても強い。

何度も人生にうちひしがれて、だけど何度も涙を拭って立ち上がる強さがある。

そしてその強さは、決して誰かに与えられたものではなくて、自分で自分を支えて得た強さなんですよね。

その明日を見る力強さに、同じ女性としてやっぱり憧れます。

諦めず、自分の力で生きていく。素敵。

 

それにしてもやっぱりなんでそんなにアシュレーのことが好きだったのかわからない…

思わせ振りなことをだらだらとしてくるし、スカーレットの気持ち知ってるのに「メラニーのことをよろしく」とか言うし…

娘が産まれてそのままレットと幸せに暮らしてたらなあとか思うけど、そういう人生を選ばないのがスカーレットらしいというか…

 

あと、昔見たときには何も気付かなかった南部アメリカの奴隷制についても考えさせられました。

黒人奴隷が当たり前にあった時代。

とても昔のこの頃のなごりが現代もなお根付いてしまっているなんて怖いですね。

 

有名なタラのテーマを聞くとこの作品を思い出して胸が熱くなる。

そんな余韻が残る作品でした。

ミッドナイトスワン


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https://www.google.com/amp/s/eiga.com/amp/movie/92113/

 

YouTubeで925秒の予告を観て、何とも言えない独特の作品の世界観に圧倒されて映画館へ観に行くことを決めた作品。

 

 

感想・レビュー

 

 

「うちらみたいなんはずっと一人で生きていかないけんのじゃ。

強うならんといかんで」

 

 

凪沙が一果を抱きしめながら言ったこの言葉。

 

この言葉のインパクトが凄くて今もまだ胸の中にしっかり残っています。

 

 

この作品を観て感じたことは、草彅さんが演じる凪沙がとても美しいということ。

様々な問題や愛や母性等のテーマがある中で、とにかく凪沙が美しくて強いということが一番印象に残っています。

 

すごく良い作品でした。

 

 

草彅さんにしか演じられない凪沙だったと思います。

本当にすごい俳優さんなんだと改めて思いました。

 

凪沙は立ち振る舞いがとにかく綺麗。

歩いても、座ってても、立っていても、そこにいるのは女性の凪沙そのもの。

ああ、わたしもこういう美しい女性になりたい。

素直にそう思いました。

 

 

おじいさんにバレエを褒められて、嬉しそうに一果の肩を抱き寄せて微笑む凪沙 

 

ハニージンジャーソテーやサラダを食べる一果を愛しそうに見つめる凪沙

 

罵られる事は分かっていながら、女性として母親として凪沙を実家まで迎えに行き「一果のお母さんにもなれるのよ」と言う凪沙

 

どれも暖かく優しい、紛れもない母親の愛を感じました。

 

 

 

一果の実の母親は本当になんかもうなんなの?っていう感じです。

 

血が繋がってたら自動的に親子になるわけじゃない。

 

子供を殴ったり自傷させておいて凪沙をバケモノ扱いするなんて自分勝手すぎる。

 

 

一果がコンクールのステージで「母さん」と助けを求めるシーンで、

わたしはきっとあれは凪沙のことを呼んだんだと思います。そうであって欲しい…

 

それか、凪沙が一果を実家に迎えに行った時に、一果が「お母さん」と凪沙を呼んで一緒に東京に帰る流れを期待してた。

 

現実実の親が隣にいるのにそれは難しいのかも知れないけど、凪沙への思いを言葉や態度に示してくれていたら、凪沙の運命は変わっていたのかも知れない。

 

 

そして出来れば元気な凪沙がアメリカで一果のステージを微笑みながらみる、みたいなハッピーエンドがよかったな。

 

凪沙には幸せに生きてほしかった。

 

 

予告でなんとなく分かってはいたけど、誰かが亡くなる展開はやっぱり苦手…

 

それでも本当に良い作品でした。

 

 

これはトランスジェンダーの話でも、虐待の話でも、女性=母性という話でもなくて、

凪沙と一果の愛の物語なのだと作品を振り返ってみて改めて思いました。

 

今度ハニージンジャーソテー作ろう(人 •͈ᴗ•͈)

 

 

 

 

ダウントン・アビー


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https://www.google.com/amp/s/eiga.com/amp/movie/91457/

 

大好きな海外ドラマ、ダウントン・アビー

イギリスの貴族気分にもなれ、貴族といえど人間味溢れる一面に心を動かされ、ふふっと笑ってしまう場面もあり。

シリーズが完結してしまったことがとても寂しかったので、映画化はとっても嬉しかったです!

ダウントン・アビーをご存じでない方も、ぜひこの機会に見てみて欲しいです\(^^)/

 

 

感想・レビュー

 

 

お馴染みの曲、ベルの音からお屋敷の日常がスタート。

ダウントン・アビーファンのわたしはオープニングから感動しました。

ドラマのラストは皆が幸せになり終わりましたが、その幸せはほぼ守られて生活していたようです(*^^*)

 

このドラマの魅力のなかに

登場人物のバックボーンを上手にみせて愛されるキャラにしてしまう事

があります。

 

 

ドラマの途中からトーマスがずっと可哀想な目にあっていたので、ドラマのラストだけでなく映画でも幸せな展開になって嬉しかった!

きっとずっと愛し合える相手が見つかるはず。いやもう見つかったはず…!!

 

モールズリーさんが女王を前にめちゃくちゃ緊張して失態を犯してしまう姿に、思わず笑ってしまったし「なんかわかる」と思ってしまった。

モーズリーさんのこれまでの堅実さを知ってるからこその笑いだと思います。

 

コーラの意味ありげな視線と頭のキレ具合が大好きなのですが、それは映画でも健在(*^^*)

イーディスの問題をさっと解決したコーラ本当に格好いい…!!!

 

 

ラストのローズとおばあさまのやりとりは思わずウルっとしました。

強気で大雨の中でもテントをはり椅子を並べるローズ。

確かにおばあさまの意思をしっかり引き継いでいますね。

貴族も華やかなことばかりでなく、きっともっと辛い時代が来るでしょうが、ローズなら大丈夫と思えます。

 

「見守っていてね。屋敷の中の絵や本から語りかけてね。」
「疲れそうだわ。安らかに眠らせて」

このやり取り本当に最高です!

 

 

後から知ったのですが、モードとカーソンさん実生活ではご夫婦だそうです…!!

知らなかった!

 

イギリスは本当に憧れて大好きな国です。

 

 

続編を作ってくれることを期待して最初からまたシリーズ見直そうかなあ(*^^*ゞ

 

2018年出会えて良かった映画5選

2019年もいよいよ終わりますね!

 

今年も新しく映画館で上映された作品から、長く人々に愛されている作品まで、たくさんの映画と出会う事ができた一年でした。

 

自分の目標として今年中に100作品見ようということを挙げていましたが、さっき数えてみたら112作品になっていました(*^^*)

 

見た映画それぞれに心を刺激されたのですが、その中でも特に心に残った作品を紹介させて頂きたいと思います!

 

 


心の旅路

心の旅路 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • 発売日: 2011/02/16
  • メディア: DVD
 

古い映画ではありますが、むしろ今の時代ではもうこんな名作映画は作れない…!!!と思ってしまうほど、とっても素敵で素晴らしかったです。

ラストでスミシーがポーラのことを思い出して抱き合うシーンは感動して泣きました…

人を愛するということを深く感じることができた作品です。

 

 

 

 

バシュランギおじさんと、小さな迷子  

バジュランギおじさんと、小さな迷子 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2019/08/02
  • メディア: DVD
 

迷子の女の子がとにかくめっちゃ可愛い…(*^^*ゞ

そして主人公のバシュランギがとにかく優しくてまっすぐでヒーロー。

何回見てもラストで感動して泣いてしまいます…

インド映画の壮大さを見た…!そんな気分です。

 

 

ゴースト

ゴースト/ニューヨークの幻 (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

誰もが知る名作ですが今年ようやく見ました…!!

愛する人がゴーストとしてそばに現れたとしたら…2度目の別れはきっと1度目よりも切なく哀しく寂しいはず…。

サムがモリーに別れを告げ去っていくシーンで終わるのも好きでした。

もう一度見たい。

 

 

 

アラジン

もう全てが大好きな映画です。

アラジンの世界を完璧に実写化しています。

ジーニーが実写化ってどういうこと!?て思ってましたが、全く違和感なし。

映画館で見たときの疾走感やドキドキ感が忘れられない…

 

 

私の少女時代

私の少女時代 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: デジタルワークスエンターテイメント
  • 発売日: 2018/11/07
  • メディア: DVD
 

胸キュン!!!!映画でした。

高校時代の青春、恋心を激しく揺さぶられました。

まっすぐ誰かを好きになれる気持ちを思い出させてくれます。

台湾が舞台ですが、どこか日本のような錯覚も起きて余計に自分とシンクロしました。

これぞまさに胸キュン映画…

 

 

来年もたくさん素敵な映画に出会いたい(*^^*)

 

アナと雪の女王2

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https://eiga.com/movie/88655/

 

大ヒット映画「アナと雪の女王」の続編!

 

最近トイ・ストーリー4やシュガー・ラッシュ:オンラインでは好みでない終わり方をしたので、今回はどうなのか少し恐々でした。

 

個人的にディズニー作品には成長とか自立とか現実的なストーリーより、幸福感とか満ち溢れた希望とかそういうことを求めているので…

 

うーん、でも、エルサが幸せそうだから一応ハッピーエンド?かな。

 

 

 

感想・レビュー

 

 

とにかくエルサの美しさと強さが圧倒的!!

な作品でした。

 

前回はどっちかというとアナがクローズアップされていた印象でしたが、今回はがっつりエルサ。

 

 

エルサみたいに綺麗で女王で満たされてそうでいても、みんなと違うことってやっぱり不安だったり居場所のなさを感じてしまうんだなあ。

 

わたし的にはアナと離ればなれに暮らすことにしたエルサの決断が少し寂しかったですが…

 

馬(水の精霊?)に乗ってアナたちが待つアレンデールに向かうエルサの表情を見たら、ああこれで良かったんだな。と清々しい気持ちになりました。

 

 

そばにいる時は

「わたしの居場所はここではないかもしれない。だけどアナ達を失うのが怖い」

と思っていそうな感じでしたが、

 

ノーサルドラで自分の居場所ができて

同じ力を持つ精霊に囲まれて

会いたい時に会いに行ける距離にアナがいる。

 

それがエルサにとって最高の幸せの形なのかも。

 

 

そして今回のエルサの歌声、素人にはとても真似できないレベルで圧倒的に凄かった。

 

「見せて、あなたを」を歌う場面はエルサの美しさや疾走感などを映像と合わせて特に迫力あるシーンでした。

 

ありのままではカラオケで歌ってる人もちらほらいましたがこれは無理だな…笑

 

 

 

あとはオラフがとっても可愛かった(*^^*)

 

みんなのこと大好きなんだなあって見ていてニコニコなる愛らしさでした。

だから一時でもオラフが消えちゃったのは悲しかった…

水には記憶がある」って本当に何かの記事で読んだような。

それも素敵な説ですよね。

 

 

クリストフは今回は完全にどうでもいい存在でした笑

 

正直アナは結婚どころじゃないタイミング(アレンデールとエルサの危機)なのに、それに気付かずにプロポーズすることしか考えてない。

プロポーズの準備してる間にエルサと出発したアナにショックを受けて謎のミュージカルを披露。笑

 

最後にやっとプロポーズしてアナは感動して泣いてましたが、正直今回この二人の結婚話はなくて良かったかな。

プロポーズがあったことで、作品がなんだか少し安っぽく感じられました。なぜか。

 

 

 

あとはこれは架空のストーリーだということは大前提で

アナがエルサに変わってアレンデールの女王になった事はビックリ仰天しました。

 

国民それでいいの!?そんな簡単に国王変わって不安じゃない!?
国王の仕事の事とか心構えとか、次女のアナは教育を受けて育ってきたのかなあ…??

なんて余計なことを考えてしまいました(・・;)

 

 

やっぱりエルサがとっても綺麗だった!!

プリンセスに憧れる年齢になりつつある姪っこと一緒にまたみたいと思います。

 

YESTERDAY イエスタデイ


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https://www.google.com/amp/s/eiga.com/amp/movie/90371/

 

予告を見た時からずっと気になってた…!

自分以外の人たちがみんなビートルズの記憶が無くなってしまったとしたら…??

とっても面白い設定だと期待して見に行きました。

 

エド・シーランも本人役で出てきました!

 

そしてエリー役のリリージェームズが大好きなのですがやっぱり今回もとっても可愛くてやっぱり大好きでした…

 

 

感想・レビュー

 

 

とにかく感動したシーンは…

 

主役のジャックがジョン・レノンに会いに行った場面です。

 

初めはピンと来ませんでした。

 

ジョン……愛する人…この眼鏡…

あ!!!ジョン・レノン!?!?

オノ・ヨーコ!!

この見た目も間違いないジョン・レノンだ…!!

 

てなりました。

 

 

この世界ではビートルズは存在してないから、ジョン・レノンも誰にも知られることなく人生を送っていました。 

 

自分の人生について

愛する人と共に生きた」

と満足そうに語るジョン。

 

ジョンの年齢は76歳。

よく76歳まで生きてくれた…!!

とジャックは喜んでジョンとハグしました。

 

ビートルズだったジョンは若くして亡くなってしまいましたが、この世界のジョンは有るべき寿命まで人生を全うしようとしていることがとても嬉しかった…

 

 

 

映画にはたくさんビートルズの曲が使用されていて、わりとどれも知ってた(*^^*)

 

良い音楽って何年、何十年経ったとしても、全然色褪せないし輝きはそのまま、良いんですよね。

 

途中でビートルズの記憶が残っていた人がジャック以外に二人出てきましたが、彼らはジャックが勝手にビートルズの曲をオリジナルとして発表したことに怒るのではなく

「彼らの音楽を残してくれてありがとう!ずっと聞きたかった!」

と3人で笑って手を取り合っていました。

 

例えばわたしのとっても好きなバンドが突然世界から消えて、誰ともそのバンドの話もできないし曲も聞けない。

 

そんなことになったら、そして彼らに敬意を持って彼らの音楽を奏でてくれる人が現れたら、やっぱり嬉しくて嬉しくてたまらないと思うなー。

 

 

あとこの作品には「悪役」が出てこないのもほっこり出来て音楽の良さに集中できる要因だと思います。

 

裏切ったり悪どいことを考えたりも誰もない。

 

ちょっと抜けてる付き人のロッキーも好き。

 

マネージャーのデボラがある意味悪役なのかもしれませんが、仕事が出来る女なだけなので嫌な感じはない。

 

 

その中でもベスト・オブ・いい人はギャビンで間違いない…!!!

 

無料でジャックのCD を作ってあげたり

エリーと付き合ってたのにジャックがエリーに公開告白した後に振られて

それでも「エリーが幸せならいい」と笑ってさよならして

それからも二人と友達関係でいて。

 

イケメンな上にいい人すぎる(;ω;`*)

 

 

誰も不幸になってない、誰も嫌なやつじゃないからこそ

ラストのジャックとエリーの幸せな日々がよりキラキラと感じられました。

 

 

作品の中では、ビートルズだけじゃなくて煙草やコカ・コーラも存在しない世界になってました。

 

そして最後にハリー・ポッターも存在してないことがわかって、ハリポタ好きとしてはハリー・ポッターという言葉が出てきただけでテンションあがりましたが、やっぱりハリー・ポッターが存在してない世界はやだなと思いました。笑

 

作品全体を通して、ビートルズに対する深いリスペストが感じられる作品でした。

 

今夜はYesterday聴きながら寝ます…

 

ホテル・ムンバイ


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https://www.google.com/amp/s/eiga.com/amp/movie/91024/

 

 

事前に少し事件について調べてから見に行きました。実話を元にしている作品だったので、その方がすっと入ってくるかなーって。

こんな事件があったなんてわたしは知らずに今まで生きていて

無関心、無知は罪だと思えてしまうくらい

たくさんの事を学び感じるきっかけになりました。

 

 

感想・レビュー

 

 

見終わった後の率直な気持ち。

 

胸がざわざわして落ち着かない。たくさんの疑問や虚しさが押し寄せてくる。

 

なんなのテロって。
そんなことして本当に神の元にいけるわけないやん。

 

 

もやもやざわざわ。

 

 

この事を友達に話したくても、周りはそんなテロが起こったことも知らないし、テロを題材にした映画は見ないなーって感じ。

わたしもつい最近までそちら側だったので、もっと社会や世界について興味を持たなきゃなと再認識しました。

 

 

登場人物はフィクションですが、出来事や詳細はかなり事実に基づいて作られているように思いました。

 

この作品を通して

テロは遠い国の話ではない。
いつ日本で、自分の身に、降りかかるか分からない出来事なんだ

と痛感しました。

 

 

作品の中でも、テロ行為は突然始まります。

 

当たり前の日常、旅先、仕事中

 

それぞれの何気ない一日の中で、突然。

 

 

そして人が本当に簡単に殺されていきます。

 

他の作品だったら「あ、この人はなんとなく助かりそう」と思える人が

一瞬で撃たれて、一瞬でもう別の人が撃たれる場面に変わっていきます。

 

 

それがよりテロを現実のものとして感じさせられるんだと思います。

 

 

だからこそこれを見ていて何度も思いました。

 

わたしならどうする?
お客さんなら、ホテルスタッフなら。

 

 

ホテルスタッフの方々は、多くの方がお客さんを助けるために動いて犠牲になってしまいました。

 

わたしなら同じ行動は絶対とれない…

取る勇気も逃げ出す勇気もなく泣いてパニックを起こしてみんなの足を引っ張ると思う…

 

もし神様がいるのなら、ホテルスタッフの方々みたいな人が神の元にいけるんだと思う。テロリストではない。

 

 

ただ、テロリスト側のことも描いていて(彼らの描写がどこまで正確なのか演出なのか不明)

 

例えどんな理由があって決して許される行為ではないし、地獄に落ちてほしいと切に思うのですが、

彼らは若くて、信仰心に満ちていて、その純粋さを利用されたのではないかなと思えてくるのです。

 

 

いわゆる「イスラム過激派」の彼ら。

 

彼らには「ジハード(この言葉もたくさんの誤解を生む危険な言葉ですよね…)」というあくまでアッラー信仰による行為のつもりのようでしたが、

彼らを操っていた黒幕はなんとなく神への信仰心じゃなくてもっと醜い恨みや野心などがからテロ行為を計画したんじゃないかなって。

それで若者を良いように洗脳してテロリストに育てたのでは。そんな気がしてしまいます。

実際この黒幕はまだ捕まっていないし誰なのかもはっきり分かっていないようです。

 

 

インドは多くがヒンドゥー教イスラム教の方々は肩身が狭い思いをしていたといいます。

 

こんな事件があって、犯人がイスラム教信者となると、余計に偏見を持たれたり迫害のきっかけになってしまいそう。

 

日本でもどうしてもイスラム教=怖い。みたいな雰囲気ありますよね。 

 

もっとお互いの宗教を認めあえて尊重しあえる世界になったら、と夢物語を夢みたくなります…

 

是非たくさんの方にこの映画を見てほしい。

そして色んなことを考えて見てほしい。