ホテル・ムンバイ
https://www.google.com/amp/s/eiga.com/amp/movie/91024/
事前に少し事件について調べてから見に行きました。実話を元にしている作品だったので、その方がすっと入ってくるかなーって。
こんな事件があったなんてわたしは知らずに今まで生きていて
無関心、無知は罪だと思えてしまうくらい
たくさんの事を学び感じるきっかけになりました。
感想・レビュー
見終わった後の率直な気持ち。
胸がざわざわして落ち着かない。たくさんの疑問や虚しさが押し寄せてくる。
なんなのテロって。
そんなことして本当に神の元にいけるわけないやん。
もやもやざわざわ。
この事を友達に話したくても、周りはそんなテロが起こったことも知らないし、テロを題材にした映画は見ないなーって感じ。
わたしもつい最近までそちら側だったので、もっと社会や世界について興味を持たなきゃなと再認識しました。
登場人物はフィクションですが、出来事や詳細はかなり事実に基づいて作られているように思いました。
この作品を通して
テロは遠い国の話ではない。
いつ日本で、自分の身に、降りかかるか分からない出来事なんだ
と痛感しました。
作品の中でも、テロ行為は突然始まります。
当たり前の日常、旅先、仕事中
それぞれの何気ない一日の中で、突然。
そして人が本当に簡単に殺されていきます。
他の作品だったら「あ、この人はなんとなく助かりそう」と思える人が
一瞬で撃たれて、一瞬でもう別の人が撃たれる場面に変わっていきます。
それがよりテロを現実のものとして感じさせられるんだと思います。
だからこそこれを見ていて何度も思いました。
わたしならどうする?
お客さんなら、ホテルスタッフなら。
ホテルスタッフの方々は、多くの方がお客さんを助けるために動いて犠牲になってしまいました。
わたしなら同じ行動は絶対とれない…
取る勇気も逃げ出す勇気もなく泣いてパニックを起こしてみんなの足を引っ張ると思う…
もし神様がいるのなら、ホテルスタッフの方々みたいな人が神の元にいけるんだと思う。テロリストではない。
ただ、テロリスト側のことも描いていて(彼らの描写がどこまで正確なのか演出なのか不明)
例えどんな理由があって決して許される行為ではないし、地獄に落ちてほしいと切に思うのですが、
彼らは若くて、信仰心に満ちていて、その純粋さを利用されたのではないかなと思えてくるのです。
いわゆる「イスラム過激派」の彼ら。
彼らには「ジハード(この言葉もたくさんの誤解を生む危険な言葉ですよね…)」というあくまでアッラー信仰による行為のつもりのようでしたが、
彼らを操っていた黒幕はなんとなく神への信仰心じゃなくてもっと醜い恨みや野心などがからテロ行為を計画したんじゃないかなって。
それで若者を良いように洗脳してテロリストに育てたのでは。そんな気がしてしまいます。
実際この黒幕はまだ捕まっていないし誰なのかもはっきり分かっていないようです。
インドは多くがヒンドゥー教。イスラム教の方々は肩身が狭い思いをしていたといいます。
こんな事件があって、犯人がイスラム教信者となると、余計に偏見を持たれたり迫害のきっかけになってしまいそう。
日本でもどうしてもイスラム教=怖い。みたいな雰囲気ありますよね。
もっとお互いの宗教を認めあえて尊重しあえる世界になったら、と夢物語を夢みたくなります…
是非たくさんの方にこの映画を見てほしい。
そして色んなことを考えて見てほしい。