チョコレートドーナツ
今年の映画初めです。
時は1970年代のアメリカ。
今よりもっとずっと同性愛者に厳しかった時代。
ゲイカップルであるルディとポールは、薬物中毒の母をもつダウン症児マルコを引き取り家族として暮らすも、偏見や法により引き裂かれてしまう。
本当の家族って、本当の愛って一体なんなの?
と考えさせられる作品でした。
感想・レビュー
見ていて、
血の繋がりってそんなに大切なの?
子供をどんなに愛して育てていても、同性愛だから認められないの??
という気持ちになりました。
母親は薬物中毒で明らかにネグレトや精神的虐待環境にマルコを晒していたし、ちょっと刑務所にいただけで母親として更正できるとは思えないのになぜ…!!!
マルコが亡くなってしまったのは、自分の感情や法のことばかりを優先して、子供の事を第一に考えられなかった周りの大人達にあると思います。
フィクションではありますが、現実でも、子供の周りにいる大人がどう考えて判断し行動するかで、子供の人生は大きく左右されますよね。
マルコが亡くなった新聞記事を読んで彼らは何を思ったのか…
アメリカは養子文化は日本よりずっと進んでいる印象ですし、同性愛にも寛容なイメージがありますが実際はどうなのでしょう??
今ならゲイカップルが養子を迎えることが可能な州もあるようですし、日本でも前例がないわけではなさそうです。
同性愛カップルが子育てするのは子供の成長に良くない、どれだけ愛していようと血の繋がりには勝てない。
という考えがこれからもっともっと変わっていく世の中であって欲しいなと。
子供が幸せなら養育者が同性愛だろうと、血が繋がってなかろうと、そんなのどうだっていいと思うんです。
子供が幸せなら。
この映画を見て、そう強く思いました。