シャッターアイランド
シャッターアイランド スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2012/09/14
- メディア: Blu-ray
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ディカプリオ大好きなのですがまだ手を付けていなかった作品。
きっと勘が良い方は途中で展開が読めたかもしれませんが、わたしは単純なので素直に映画の展開に驚きながら見ました。笑
感想・レビュー
うわあああ、そういうこと?
作品終盤はようやく明かされた事実さえ疑ってしまうくらいどんでん返しが起きました。
始めの方は素直に
「あー、この島は精神疾患患者しかいない島なんだ。職員さん生活するの大変そうだな」
くらいに思ってました。
途中から陰謀説が出だして
「えっその為に島に連れてこられたの?もう帰れないかもしれない怖い!!」
ってなって、だいぶ最後の方まで陰謀説信じちゃってました。
実はすべて主人公テディの妄想幻覚だったわけですが…
確かに始めから水をやたら怖がってたり、幻覚なのか妄想世界なのか亡くなった奥さんの姿を見ていたりして、あー少し病んでるんだな。くらいには思ってましたが…
「薬を飲まされた」
「大量のネズミが現れて…」
なんかは確かに精神疾患の方によくある妄想幻覚ですね。
この時代はロボトミー手術がまださかんに行われていた時代。
人間が人間らしく生きるための前頭葉を切っちゃうなんて今じゃ信じられない話ですが、実際この頃は主流の治療法だったんですよね。
薬がまだ開発されてないなら精神療法に頼るしかなかっただろうし、それだけじゃ改善は難しい方がきっとたくさんいたから生まれた治療法なんだろうなあ…
一時的に本当の自分を取り戻したテディですが、ラストでまた陰謀の世界に入り込んでしまいました。
と思ったのですが、
最後にテディは
モンスターとして生きるか、善人とて死ぬか
と相棒と思っているチャックに伝えて、自らこれからロボトミー手術をするであろう医師たちの所へ向かって終わりました。
これはどういうことなのか??
現実と妄想の世界をさ迷っていて、最後にまた現実に生きる自分を取り戻したのか?
モンスターとして生きる、というのは妄想世界に捕らわれた自分ということ?
善人として死ぬ、は現実の自分でいる内に死んでしまおうということ?
それともモンスターはロボトミー手術を受けた自分で、善人は保安員として島にいる自分のこと??
真実ははっきり分かりませんが、わたしは
最後にテディは現実の自分に戻って、
自らロボトミー手術を受けることを決心した
と解釈しました。
妄想から逃れたいけど現実を受け止めることが難しい。
そんな彼の苦肉の策だったのかもしれません。
だけど切ない…
それにしてもディカプリオってこういう精神やられてる系の役上手ですよね!
どんでん返し系が好きな方は是非。