アリー/スター誕生…★4.6
引用元:http://wwws.warnerbros.co.jp/starisborn/
予告で流れていたアリー(レディー・ガガ)の歌声に惹かれて公開をずっと待っていました。
見たことはありませんが、過去の作品のリメイク版のようです。
レディー・ガガのことは名前だけ知っていましたが正直良く分からず、奇抜なイメージがありました。
この映画でガガのイメージが大きく変わりました。
彼女はアーティストであり、本物の歌手なんだなと。
感想・レビュー
ストーリーはわりと王道な流れかなと思いますが、とにかくレディー・ガガ演じるアリーとブラットリー・クーパーが演じるジャックの歌声が素晴らしいです。
特にアリーが初めて大勢の観客の前でジャックとシャロウ(予告でいつも流れてたやつ!めちゃくちゃ名曲です!!)を披露するシーンでは、
アリーの才能と魅力が爆発する瞬間で、鳥肌と感動の連続でした。
そして驚いたのは、ガガだけでなく、ブラッドリー・クーパーの歌声がとてもとても深くて良かったこと。
映画を見終わった後、思わずサントラを買ってしまうくらいでした。
素晴らしい。
映画の中でナチュラルメイクでピアノやバンドの演奏にあわせて歌うアリーは、人気が出るにつれて綺麗になり、曲調も変わり、
ありのまま歌っていたアリーからスターのアリーに少しずつ変化していきます。
それは成長、良い変化、スターになるための過程。とも思えますが、ありのままのアリーとありのままのアリーの歌を好きになったジャックからしたら、
その変化は必ずしも良いものには感じていなかったのかもしれないなあ、と。
恋人が変わるって何故か不安になりませんか?
自分が知らない恋人になってしまうような、置いていかれてしまうような。
変わるって良いことだし、同じように自分も変わっていってたら不安にはならないのかもしれませんが…
ジャックはちょうどアリーの人気が出た頃に、少しずつ人気の陰りを感じていて、アリーに対して不安や寂しさ、惨めさなど色んな思いを感じてアルコールをいたのかも。と思うと、なんだかやるせないですね。
アリーを愛しているから、彼女の元から永遠に去るためにジャックは自ら死を選んでしまいました。
アリーもジャックもお互いを本当に愛してるのが映画中で伝わってきていたので、その展開にはショックを受けました。
生きて二人で乗り越えて、何年後でも何十年後でもいいから、二人で幸せそうに歌って微笑み合う。
みたいなラストが良かった…
残されたアリーの心情を思うと胸が痛くなりました。
ラストでアリーはジャックの追悼ライブを開きます。
ジャックがアリーに作った曲をオーケストラの演奏をバックにアリーが歌う姿に、ジャックへの愛、ジャックの死の悲しみ、そして何よりアリーの強い心を感じました。
きっとこの瞬間に、本当のスター、アリーが誕生したのでしょう。
愛してる人を失ってスターになるなんて、いつの世もスターは孤独で寂しいものなのかもしれませんね…