Merry Christmas!ロンドンに奇跡を起こした男…★4.1
引用元:https://merrychristmas-movie.jp/sp/index.html
クリスマス・キャロルの話を知っていますか?
小学生の時にクリスマスの季節に読んで、少し難しかったけどワクワクしてじんわりした記憶があります。
映画を見ながら「あー!そうそう。そんな登場人物いた!」てはっとなったり、当時理解しきれなかった部分の謎が1×年後しに解けました(*´ー`)
子供に夢を与え、大人に大切なことを思い出させてくれる作品がどう生まれたかを描いた映画です。
感想・レビュー
時は1843年のイギリスロンドン。
ヨーロッパではクリスマスは昔から慣れ親しんだ素敵なお祝いの日かと思ってたけど、以外とこの時代はクリスマスといえば「寄付をせびられる日」みたいな認識で、楽しいとか幸せとは遠い存在だったようです。
このクリスマス・キャロルがそんな昔に書かれた話なんてそれにも地味に驚いたのですが、
この話を作者であるチャールズはかなり厳しい状況で苦悩しながら書き上げたのかと思うともう一度きちんとクリスマス・キャロルを読まねばという使命感を感じますね。
それにしても、イギリスとクリスマスのこらぼってどうしてこんなに心を惹かれるのか…
出てくる建物も風景も好きでした。
この街をこの時代の服を着て歩きたい欲…!!!
紳士が存在するのも素敵ですが、紳士が紳士でい続けるってきっと凄く大変なことなんだなとも感じました。
だって馬車代だってバカにならないし、「節約」とか言うとケチ扱いされちゃう。
さて、この映画を見ていて色んな見解があると思いますが、わたしはとにかく
チャールズの両親がちょっとあれでチャールズ大変だなあああ!!!
てものすごく思いました。
わたしが「ああこれは」と思ったところ。
破産した両親がまだ子供のチャールズを靴墨工場に強引に置いていき働かせる(父親は破産して恐らく監獄へ。
チャールズ以外の家族は??調べたら家族も父親と獄で一緒に生活することが認めらていたらしい。チャールズだけお金を稼ぐために置いていったのです。それならそれで、きちんと息子に話したらよかったのに。あれじゃ捨てられたと思っても仕方ないやつ)
それから何年後にどんな顔をして再会してどう親子関係を修復したのか分かりませんが、大人になってチャールズは両親をロンドンに戻ってこれないように遠い国に家を買い手切れ金を渡していたようです。
しかし普通に舞い戻ってきた両親。
父親宛に書いたチャールズのサインを売ったり、捨ててあったチャールズの手紙を売ったり…
ただ、父親は父親なりに息子や孫を思っていて、それを上手く伝えるのがめちゃくちゃ下手な所もあるな、悪い人じゃないのかもしれない。と思えるのですが
問題は母親だなあって。
チャールズと父親の良い架け橋であって欲しい所ですが、母親は父親に辛くあたるチャールズを非難します。
「お母さん!そこは息子の辛い気持ちも分かってあげてよ…!!」
と。
無意識に息子を食い物にする父親と過去の栄光と夫に依存した母親も、チャールズが闇を抱える大きな原因なんだろうなって見ながら胸が痛くなることもありました。考えすぎ?
闇といえばクリスマス・キャロルの主役であるスクルージ。
映画ではクリストファー・プラマーが演じており、(パイレーツオブカリビアンのバルボッサ!大好き!)とても味がある良い雰囲気を醸し出していました。
意地悪でケチで冷たいけど、なぜか憎めない親近感のようなものを感じました。
きっと誰の心にもスクルージはいるんだ。
さて、どう生きる?
と問われているようでした。
人を信じられないと嘆き壁を作るより、人を愛して人に優しくすれば、きっと自分も幸せになるんじゃないかと思える。
クリスマス・キャロルは大人になって読むと、子供の頃とはまた違うものを本から貰えると思うので、わたしももう一度読みます!!
みなさん、少し早いですが、