キリマンジャロの雪
見終わった後、胸の中がじんわりと暖かくなっているのを感じています。
善人はどこまでも善人。
こんな人にわたしはなれるのか??
感想・レビュー
優しい人が優しいが故に悩み、優しさを惜しげなく相手に渡す。
そんな映画でした。
強盗してきた犯人を告訴したから彼は刑務所に入ることに。
残された身寄りがない弟たちが心底心配で引き取るなんて、並の優しさじゃない…
冷たいわたしは
「えー!そんな犯人に申し訳なさとか感じる必要ないよ!むしろ慰謝料請求したい」
と途中まで優しすぎるくらい優しい主人公たちにもどかしさを感じていました。
だけど、その弟たちってすごく素直で可愛いんです。
たぶん母親(これがもうひどい母親)からも父親からもしっかり愛された記憶がなくて、それでも今の所そんなにひねくれずに育っていて。
最後はすっかり主人公たちの優しさが心地よくなって、これからみんな幸せになったら良いなって思える自分がいました。
優しさは優しを生む。
主人公の子供たちは反対したままでしたが、いつかわかりあえたら良いなと。
反対する気持ちも分かりますけどね…
お金お金感が少し残念でした。
いつか家族みんなでバーベキューやってほしい。
妹夫婦は共に強盗にあった被害者でしたが、犯人の弟を引き取ることに理解を示していました。
懐の深さ。
これまでどんな風に人生を歩んできたのか分かりますよね。
主人公たちと同じ年齢になった時、こんな風に考えられる自分になっていたい。
人に優しくすれば、きっと人生は豊かになるし、そしたらもっと人に優しく出来るようになる。
わたしも人に優しくするぞーーー!!!!
人に興味ないとか言っちゃう自分から卒業したくなりました。
とても良い映画でした。