ボヘミアン・ラプソディに心を揺さぶられた話
世界中でヒットしている映画、ボヘミアン・ラプソディ。
特に日本では異例の大ヒットで、クイーン世代だけでなく、10代や20代からの支持も熱いようです。
ものすごく分かる。
何回も見に行ってます。
わたしもクイーンを知らない世代。
有名な楽曲(We will rock youやWe A the C hampionsなど )は聞いたことはもちろんあります。
ただ、子供の頃ビールのCMにクイーンの楽曲が使われていて、親世代が聞く音楽なんだというイメージが付いていたり、体育祭のBGMに使われていたり(どうしようもない運動音痴で体育祭が大の苦手だった)で、無意識の内にクイーンというバンドに苦手意識を持っていたように思います。
だからこの映画もそこまで期待せず見に行ったのですが、
ボヘミアン・ラプソディ、そしてクイーンというバンドに心を完全に持っていかれてしまった
のです。
それからというもの、クイーンとフレディ・マーキュリーの事ばかりずっと考えてしまうので、ついでになぜこの映画にこんなに心を鷲掴みにされてしまったのかを考えてみました。
暇な時にでもお読みください。長文です。
わたしはなぜボヘミアン・ラプソディという映画をこんなに愛してしまったのか??
わたしがボヘミアン・ラプソディに惹かれる理由を簡単に挙げてみました。
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クイーンの楽曲が最高に格好良い。
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というかクイーンが最高に格好良い。好き。
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登場人物の再現力のすごさ。ブライアン・メイに至っては神。
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フレディの孤独への共感。
1.クイーンの楽曲が最高に格好良い。
映画中はクイーンの楽曲がたくさん使われています。
初めて見た時、あーこれ知ってる!となる曲も多かったし、Radio Ga Gaなんかは初めて聞いたんですけどもの凄く格好良くてキャッチーですぐに好きになりました。
帰ってすぐタワレコでクイーンのアルバムを入手して日々のBGM化しています。
クイーンの曲ってどれも、今聞いても断然新しくて格好良くて、とにかく良いんですよね。
ブライアン・メイのギターもめちゃくちゃ好きです。
わたしは元々日本のロックバンドが好きでよくライブハウスへ足を運ぶのですが、今はとにかくクイーンのライブにとてつもなく行きたいです。
叶わぬ夢ですが…
クイーンみたいなバンドが日本から出る日は来るのか…4つ打ちに頼って観客踊らせてる場合じゃないほんとに。
ボヘミアン・ラプソディを作ったクイーンは本当に天才と思いました。
あんな繊細で美しいピアノとフレディの独唱の後に、オペラ展開持ってこようなんて…!!!
良い音楽って本当に時を超えるんだな
と教えられました。
映画内のレコーディングの様子も、常に新しいものを取り入れて斬新さを追求していた姿勢がとても良いと思いました。
クイーンって日本語の歌詞を取り入れた楽曲も作っていたんです。
知らなかった…
だけど曲を聞いたらサビのメロディは聞き覚えがあって、きっとこれまでどこかの日常で知らない内に聞いていた曲なんだなと思うと、
クイーンが実はいつも身近にいたんだな
と不思議な気持ちになります。
2.というかクイーンが最高に格好良い。好き。
権力や名声より、自分たちの音楽を貫く姿勢をあちこちで感じて、本当に格好いいなあ…と胸を打たれました。
この映画を見てからクイーンについて色々調べていたら、クイーンが日本をとても愛してくれていたことを知りました。
日本に来日してライブをしてくれたり、ルームウェアに日本の和服をイメージしたものを羽織っていたり(映画にもちらっと出ました!)、フレディの自宅に茶室や庭園を作っていたり。
そして日本語の歌詞を曲に使ってくれていたり。
それを知るとなんだか余計にクイーンが身近に感じられてますます好きになりそう。笑
クイーンのビジュアルも特に初期の頃はみな若くてファッションも個性があって、女性ファンがときめくのも分かる!
ロジャーがめちゃくちゃイケメンでした。生で見てみたい!ってなりますね。笑
今クイーンを見てクイーンの楽曲を聞いても、古くさくないんです。
むしろ新しい。
ライブ映像で四人がステージで演奏してる姿を見ると格好良すぎてぞわぞわします。
クイーン全盛期の頃を生で知ってる人たちが本当に羨ましいです。
3.登場人物の再現力のすごさ。ブライアン・メイに至っては神。
クイーン4人とも似ています。
見た目だけでなく、楽器の弾き方、観客の盛り上げ方、ちょっとした仕草。
全てをしっかり本物のクイーンのように演じているんです。
わたしはフレディは見た目も知っていたのですが、他のメンバーは最初に映画を見た後、タワレコでクイーンの映像が流れているのを見てしっかり顔を認識しました。
初めは目を疑いました。
「ギターの人、さっき映画に出てたよね??本人??」
ブライアン・メイがとにかく本当にそっくりだったんです。
けどロジャーも似てるしジョンも似てるしフレディも似てる。
調べてみたら、クイーンのメンバーだけでなく、フレディの家族や恋人のジムも似てます。
クイーンを演じた俳優たちは、手元のアップもしっかり演じるために楽器演奏を習得したらしいです。
フレディを演じたラミは口パクになったら喉の動きがリアルじゃないからと、実際にしっかり歌いながら撮影に挑んだとか。
もちろん人物達だけでなく、ライブエイドのシーンも本当に本物そのもの。
ピアノの上に置いてあるペプシの紙コップまで再現してあります。
観客の盛り上がりも当時を素晴らしく再現してあります。
制作に関わっている全ての人々の努力が感じられます。
ちなみにちょこちょこフレディが飼ってる猫ちゃんたちが出てくるのですが、映画と同じく、ツアー中猫に電話を掛けたり、テレビを付けて自分が歌っている姿を見せていたそうです。
ほっこりエピソード(*´ー`*)
4.フレディの孤独への共感
華やかなバンドの活躍と違い、フレディは常に愛を求め孤独を抱えていたように感じました。
愛しいメアリーと付き合っている時も、自分のセクシャリティとの違和感を感じていたと思うし、ポールに出会ってからもきっと孤独だったと思う。
ポールが本当にフレディを愛していたとは思えないし、たくさんの一夜の相手はいても心は埋まらない。
バンドのメンバーにも家族がいて、メアリーには新しい恋人がいて。
誰といても何をしていても、何か埋まらない孤独があったんじゃないか
と映画内のフレディを見ていて思いました。
その孤独感がとても胸に刺さるしなんだかすごく分かる…
わたしの胸の中にも孤独が常にある。
便利なものに囲まれて、仕事や友達にも恵まれているのに、なぜか感じる孤独感。
寂しい。
だからこそ誰かを愛したいし誰かに愛されていたい。
現代社会に生きている人は、少なからずこの感覚があるのではないか??と思います。
だからこそ、フレディの孤独に共感する自分がいて、だからこそクイーンの曲やフレディの生き方に心を揺さぶられるのでしょう。
遠い世界の人物だったフレディ・マーキュリーが、孤独を通してとても身近に感じる瞬間がありました。
彼には最後はジムという最愛の恋人がいて、きっと孤独ではなくなったんだと信じています。
そうであってほしい。
まだまだ書き足りませんが、ボヘミアン・ラプソディという映画がこれからの自分にとってとても特別な作品になることは間違いありません。
それにしても、好きになった時にはもうその人がいない。なんてとても切ないです。
生きているフレディに、
フレディがいるクイーンに、
出会いたかったなあ…