ヴィンセントが教えてくれたこと
主人公のヴィンセントと少年オリバーを中心に、登場人物みんながほっこり幸せになる映画でした。
海外の高齢者って本当にかっこいいなあって思います。心は若々しいままというか、老いてないエネルギーを感じて、なんだかこっちまで元気になれそうです。
感想・レビュー
オリバーが素直で良い子で可愛い!!!
両親が離婚して寂しいとか辛いとか色々あるだろうに、ヴィンセントと仲良くなってひねくれ者の彼の過去をたくさん調べて聖人として学校のみんなに演説します。
その演説がとても良くて、思わず涙ぐんでしまいました。
小学生でこんなに立派な演説作れるなんて将来有望すぎます。わたしは今でもむり。
オリバーの演説を聞いて、
人にはたくさんの過去があって、それを経て今を生きてるんだなぁ…
としみじみ感じました。
今目の前にいる人のこと、きっとわたしは何も知らないことばっかりなんだろうな…
そしてオリバーのことをわたしは尊敬しています。
それはなぜか?
オリバーは、みんなから嫌われているはずのヴィンセントの事を、それも含めてありのままを彼として認めているんです。
それってなかなか出来ることじゃないですよね。
なんでそういう考え方が出来るのか教えてほしい。凄い…
「わ、やな人。苦手。離れよう。」で良い時もあると思いますが、その人をありのまま受け止めることで見えてくることもきっとあるはず。
すこし日常でも相手を知り受け止めるということを意識してみたいと思います。
ヴィンセントの人となりといえば
ひねくれもの、頑固、すぐに毒づくけど心の中は後悔でいっぱい。
あれ、これ、わたしのお父さんじゃない?ってなりました。そっくり。笑
ヴィンセントは確かに荒いけど、嫌な人じゃないって見ていてすぐに感じたので、それからはなんだか愛らしくさえ感じていました。
愛情表現がきっと上手じゃないんだろうなって。
悪気がないのについつい言っちゃう所とか、にくめない。
ラストはひとりぼっちだったヴィンセントの家に、オリバー家族や以前お金で関係を持っていた女性(今やヴィンセントのお世話係)とその子供もまるで家族のように集まってご飯を食べて終わります。
とーーーーってもほんわか。
こういう幸せなラストは好きだなー。
ひとりだったヴィンセント。
人間らしい聖人だから、幸せでいてほしい。
人は一人では生きていけない。生きていけるけど、そこには常に孤独がつきまとう。
人生を、出会った人々を大切に生きようと思いました。