アルキメデスの大戦
https://eiga.com/amp/movie/89507/
夏になると意識的に戦争を題材にした映画や小説などを見るように毎年しています。
そんな中でのこのアルキメデスの大戦の公開!これは見るしかない!!
山本五十六など実在した人物が数名出てきますがあくまでフィクション作品です。
でも当時のどうしても戦争に向かうしかなかった日本の状況なんかはリアルなのでは。
感想・レビュー
とにかく戦争だけはしないという国民それぞれの意思がなければ、世論や世の流れなんかでいつの間にか開戦、なんてことが起こりうるんだよなあ…
としみじみ思いました。
この映画を見ながら
「大和が沈んだとき、ああ日本は負けたと思った。」
という祖母の言葉を思い出しました。
数学の天才、櫂直は「日本を戦争に向かわせないため」に戦艦大和建造の案が通らないように山本五十六たちに協力していましたが、
大和を作ろうが作るまいが、太平洋戦争は真珠湾攻撃という母艦から飛び立った戦闘機で開戦していて、大和がなくても日本は戦争に進んでいたし勝てると盲信していたように思います…
今回の映画の大きな魅力としては
主演の菅田将暉さん演じる櫂直と、柄本佑さん演じる田中少尉の絶妙なやり取りが最高だった
と思います!
あの空気感を生み出せるお二人は本当に素晴らしい役者さんなんだな…と改めて痛感しました。
ストーリーも最後まで疾走感があり、
「どうなるんだろう…きっと主人公が勝つ流れになるよね…あれ?…どうなるの、?え?ええ?」
て感じで最後までドキドキしながら見ました。笑
原作は未読ですが機会があればそちらも見てみたいなあ…と思いました。
そしてこの映画を見たあとに、戦艦大和や第2次世界大戦についてもう一度きちんと知りたくなって改めて調べてみました。
改めて、日本とアメリカの資源や戦力の差に唖然とします。
長期戦になったらもはや敵わないですよね…
アルキメデスの大戦の中でも、大和の砲撃がようやく一発当たって戦闘機が落下(兵士は脱出)するのを喜んで見ていた日本側。
その目の前で別の戦闘機が脱出した兵士を助けてまた空に飛び立っていくシーンがあります。
特攻作戦で物資だけでなく人命さえ消費している日本と比べ、アメリカ側の余裕を感じさせられました。
たくさんの事を改めて考える良いきっかけになった作品だと思います。
ぜひ若い世代の方にもたくさん見てほしい。
そして、なにかを感じてほしい。
男たちの大和ももう一度見てみようかなあ。