映画と小説を愛でるブログ

基本ネタバレしてます。見た映画や小説の感想をひたすら残すブログ。

ダンガル

 

 

レスリングに興味が無い方、インド映画を見たことが無い方。

大丈夫!!とっても面白く最後までダンガルの世界に入り込んでしまうこと間違いなしです。

実在するインドのレスリング選手の話です。

 

 

感想・レビュー

 

 

ね、インド映画見たことある?

って周りに聞くと、無い人の方が圧倒的に多いんですよね。

 

わたしもその一人だったんですけど今となっては

インド映画の面白さを知らないなんてもったいない!

そんな気分。

 

ダンガルもインド映画らしく、長編で音楽要素もたくさん。

ここで歌っちゃうの?とはならず、それが自然な流れとして受け入れてしまえるインド映画。

 

ダンガルに出てくる歌も、見ている側の高揚感を上手に盛り上げてくれます。

 

 

めっちゃくちゃ強そうなお父さんが娘たちをスパルタに育てるわけですが、垣間見える娘への愛情にウルウルしました。

 

娘のギータと仲違いしてしまった時も、ずっと娘の事を考えて悩んで辛い気持ちが痛いほど伝わりました。

娘が助けを求めて謝罪の電話を掛けてきた時も、皮肉も何も言わずに彼女に寄り添う深い愛情。

 

そしてやっぱり娘が金メダルを取ったと気が付いた時の彼の涙にもらい泣きしてしまいました。

 

これが実話を元にしてるっていうんだから余計に感動…

 

 

そしてインド映画を見ていて毎回考えるのはインドの女性の地位。

 

14歳になったギータの友達は、顔も知らない男の人と結婚させられます。

 

いや14歳って…まだ子供やん…

 

そうやって嫁にいった女性は、家事と子育てのために生きる人生が待っているのかと思うと、そりゃ結婚式でだって笑えないですよね。。

 

 

そんな友達がギータに、

あなたのお父さんは良い父親よ。
娘をこんな風に嫁にやったりしない。
周りになんと言われようと、娘の将来の事をちゃんと考えてくれてる。

と伝えます。

 

ほんとそう。

オリンピックより嫁に行くのが大切だって周りから言われてきっと風当たり強かっただろうなあ。

 

ちなみになかなか息子を産めなかったギータのお母さんも、周りから辛辣な言葉を普通に言われていました。(あんたが男を産まないから…みたいな。)

 

これはなんか日本でもまだ言ってくる人いそうですよね…やだやだ。

 

 

あと、ギータ達が髪を短くしたときも町中が振り向いて笑っていました。

 

いや確かに初めは父親が無理矢理短髪にしちゃってそれはさすがにあんまりだ!

と思いましたが、それでもその姿を笑う権利が町の人にあるのか?

 

髪を伸ばすのも切るのも自由。

 

髪の毛を短くする権利さえきっと女性にはなくて、長くて当然。

だから笑ったんでしょうね。

そういえば劇中でもみんな女性はロングヘアーでした。

 

 

ギータが金メダルを取ったことで

ギータはインドで生きている女性たちの希望

になったと思います。

女性だからって色んな夢を見て良いんだ、それを叶える権利があるんだ!

って。

 

 

とにかく面白い!

屈強な父親に憧れを抱くし、だんだん強くなっていくギータにワクワクしますし、父と娘の衝突と和解にハラハラしますし、最後は感動で泣きます。

 

インド映画のおすすめは断然バーフバリでしたが、長編がちょっと…という方はぜひダンガルを見てみてください(*^^*)