人間失格 太宰治と3人の女たち
https://eiga.com/amp/movie/90335/
太宰治作品は学校の授業で習ったくらいでちゃんと読んだことがあるものはなく
人間失格は中田敦彦さんのYouTube大学で取り上げられていて、どんな話なのか、それを書いた太宰治はどんな人だったのかを最近初めて知りました。
今回の映画は太宰治の人生に焦点を当てた内容ですが、人間失格のストーリーとかなり重なる部分もあり、大まかにでも人間失格について知っていたおかげでより映画が面白く感じられたと思います!
感想・レビュー
太宰治、ろくでもないやん!!!
というのが最初に出てくる感想です笑
とにかく血を吐いてもなお酒を飲み、煙草を吸い、女をその場しのぎで抱き、最高の文学小説を生み出す。
まさに鬼才。
奥さんがいながら太田静子や山崎富栄という女性たちとも関係を持ちます。
まあどちらの女性とも本当の愛ではなく、なんとなく流れでそうなって身動きとれなくなりましたよーって感じでした。
女性側も本当に太宰治自身を愛していたというよりも、損得や執着が強くて歪んだ愛だったように思います。
やっぱりなんだかんだ奥さんの事を本当に愛していたし、奥さんも一番太宰治のことを愛していた気がします。
なのに大切な家庭や奥さんとの関係を壊してしまう奇行ぶり。
確かに奥さんは「もっと壊しなさい。そしてもっと良いものを書きなさい」て言ったけど、奥さんがいない間に家に愛人をいれて娘と一緒に家中を掃除させるなんて、それはあんまりだろと見ていてやりきれない気持ちになりました。
まさにその破壊行為や何度も女と心中を図る所なんかも
境界型人格障害っぽいなー
って。
最後は富栄と川で心中してしまいましたが、見終わった後に色々調べると、太宰治が本気で心中するつもりだったのか疑わしい部分も多いみたいですね。
どちらにせよ世に与えたインパクトはかなり大きかったと思います。
ろくでもなくて
だらしなくて
頼りにならなくて
もうどうしようもないのに
何故かとても魅力的で美しく見えました。
「大丈夫。君は僕が好きだよ」なんて耳元で言われながらキスされたらそりゃあ好きになる…←
実際の太宰治もモテ男だったようですし、身を滅ぼす程女に恋させてしまう男だったんだろうなあ。
もしその時代に太宰治に出会っていたら
わたしも彼に死ぬほどの恋をしてしまっていた気がします。
危ない。
とにかく物凄くインパクトがある作品でした。
人間失格をちゃんと読んでみようと買いはしましたが、自分のメンタルが安定してないと引きずられそうなのでもう少し様子を見て読もうと思います(*^^*)